Screenshot_20241212-183801 高校1年生のころ同級生のお誘いに恵まれ、山口百恵のコンサートに行けた。
 当時は箱物が少なかったせいか、あるいはデビュー2・3年のデビュー間もないアイドルの定めか、岡崎市文化会館が会場であった。
 母親に数学の参考書を買うからと大枚を貰って、チケットを買った。
 この嘘は最近思い出話で告白するまで、両親にはバレなかった。

 そのコンサートで歌う山口百恵は可愛いかった。
 高3トリオのうちで、森昌子や桜田淳子の陰になる存在なところがあったが、親父は山口百恵が好きだった。
 コンサートで歌う山口百恵には何か分からないパワーがあったのだ。
 すっかり魅了されてしまった。
 当時純真だった親父は、山口百恵はオシッコもウンチもしないと確信していた。
 オナラなんてとんでもないのだお思い込んでいたのだ。

 高校を卒業して就職してもファンであり続けた。
 友人たちに借りていた彼女のレーコードが自分の給料で買えた。
 LPアルバムも2枚買った。
 それをカットテープに録音して自動車の中で聴いたのだ。
 しかし、暫くすると彼女は引退すると言う報道が耳に入る。 
 しかも映画「伊豆の踊」で共演した三浦友和と結婚するらしいのだ。
 まだ21歳で、しかも売れっ子なのになぜ引退するの?と混乱した。
 しかもそれほど売れてはいないと思えた三浦友和に女の子の大事な物をあげちゃうなんて…。

 1980年9月25日に出版された彼女の自伝エッセイ『蒼い時』を早々に買って完読した。
 彼女は私生児だったと告白したのが衝撃的だった。
 
 『蒼い時』を読んだら何故か山口百恵が引退するのか解った気がした。
 山口百恵は幸せな家庭が作りたいのかも知れない。
_SX300_ それが年が経つごとに確信できた。
 結婚して子供が出来るとママアイドルとして再びメディアに登場する芸能人が多い中彼女にはその噂がない。
 まだ2人の 息子が小さい時、山口百恵が住むマンションと知ってる暴漢が三浦家に侵入した事件があった。
 その暴漢は我が子を庇う山口百恵を見てお手伝いさんと思ったらしい。
 その報道を聞き、すっかりあの山口百恵のオーラを消して、育児をしっかりしているんだと、何だか安心した。
 数年前の女性週刊誌「自分の両親をしっかり介護して看取ってくれた山口百恵を三浦友和は感謝している。」と報じていた。
 今は楽しくキルト作家をしているとか…。
 百恵ちゃん!幸せな家庭を作れていますね。



 1980年の今日、山口百恵は日本武道館で最後の引退コンサートを開いた。
 親父は手を尽くしてこのチケットを手に入れたのだ。
 東京の日本武道館で午後のコンサートを見たら何処かで宿泊する必要があった。
 都内のビジネスホテルを予約して、翌日の10月6日(月)の有給休暇を申請したのだが、突然の業務増で認められないと査定がでた。
 上司もアレコレてを尽くしてくれたが無理であった。

 結局山口百恵の日本武道館での引退コンサートには行けなかった。
 ビジネスホテルはキャンセル出来たが、コンサートチケットはキャンセル出来ず、怒って破ってゴミ箱へ捨ててしまったのだ。
 30年くらい後、テレビ東京系で放映していた「なんでも鑑定団」で山口百恵の日本武道館引退コンサートのチケットが出品されたのだ。
 しかも二倍の価格に判定された。
 親父以外にもチケットを買いながら、あのコンサートに行けなかった人が居たんだ。
 しかも幸運に恵まれている姿を見て、自分の馬鹿さ加減を嘆いたのである。


 そう言えば、山口百恵が日本武道館引退コンサートの最期にステージに置いた白いマイクは、彼女が記念に貰い三浦家に飾ってあったが子供だった二人の息子が玩具にしていたとか…。
 白いマイクで歌う幼い二人の息子を三浦夫妻はニコニコ見ていたとか…、なんか微笑ましいエピソードである。






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