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樹木希林が演じるかつてハンセン病を患っていたという徳江が作る餡子が、永瀬正敏演じる千太郎が経営する『どら春』を立て直す。
その時の徳江が語る餡子に関するウンチクが親父を陶酔させる。
- 「どら焼きはあんが命でしょう。どうしてこんないい加減なことを。あんは自分でつくらないと」
- 「まあ、おもてなしだから。豆よ。せっかく来てくれたんだから、畑から」
- 「いきなり煮たら失礼でしょ。蜜になじんでもらわないとね。お見合いみたいなもんよ。“あとは若いお二人でどうぞ”ってね」
徳江がどら焼きのあんを作る際に、豆に対する敬意と、手間暇を惜しまない姿勢が表れているではないか。
彼女にとって、あん作りは単なる料理以上のものであり、そのプロセスには愛情と尊敬が込められていると親父は思うのである。
親父が餡子を作る。
虎産業の小豆150gを軽く洗って、鍋に小豆の約3倍の水450mlを入れて、強火でひと煮立ちして、小豆を笊に残し、湯を捨て、アクを取りをする。
その小豆を鍋に戻して、約5倍の水750mlを入れて一旦沸騰後、軽い沸騰が続く位の弱火で煮る。
小豆の芯が柔らかくなるまでは、小豆が煮汁から出ないように差し水をする。
小豆の芯が柔らかくなったら、鍋に蓋はせずに小豆が煮汁から出るまでひたすらコトコト煮るのだ。
小豆が煮汁から出たら、小豆の8割の粗目砂糖を数回に分けて入れて混ぜて塩を少々入れて味つけをするのだ。
親父はどうして餡子を作るのか、それはお彼岸の今日、牡丹餅を作るためである。
餡子は美味くできた。
美味くできたが、5人分の夕食と仏壇にご先祖のお供えする分の牡丹餅を作ると心許ない量であったため、井村屋のゆであずきにも協力してもらったのである。
もち米2合、うるち米2号、合わせて4合を焚き、すりこ木で皆殺しにする。
餡子を飯団子の周りに纏った牡丹餅と飯団子の中に餡子を入れて黄な粉や炒り胡麻を纏った牡丹餅が我が家の夕飯となった。
親父が作った程よい甘みの餡子を纏ったり、体に入れた牡丹餅は美味である。
ご先祖にも供えた。
来年は親父が栽培した小豆で餡子を作ること誓う。
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