
明治・大正の話と思っていたら、昭和の話であった。
寅子が司法試験に合格したのは昭和12年で、親父の実母が生まれた年である。
その頃、女性は司法試験に合格しても、裁判官、検察官になれなかったのである。
その女性差別に驚いた。
とは言っても、昭和50年代頃まで『女性はクリスマスケーキ』だった事を考えると、つい最近まで女性は今以上の差別を受けていたのである。
もう20年ほど前になるが、心筋梗塞になって西尾市民病院に入院していた。
その時に病気の夫に付き添う妻の元気の良さ、対して、病気の妻に付き添う夫の萎れ具合。
親父がカテーテル手術を終えて手術室から出て来た時、妻は「おとうさん、無事に手術が終って良かったね。 私、お腹が減ったから家に帰って朝ごはんを食べて来るわ。」と、ストレッチャアに横たわる親父に元気よく話したのである。
(腹が減ったぁ? 妻が心筋梗塞を起こして、親父が付き添ったなら、親父は物が喉を通らず、オロオロするっばかりであろう。)と親父は病室で思った。
女性は強いとい痛感した。
女性は激痛に耐えて出産する。
肝が据わり、どっしりしている。
昔から、アダムとイブの頃から、男は、女の強さを知っており、女が自分たちのカテゴリーに来たら、女に観念してしまう。
だから、女は非力、無知な者と声高に言ったのではないかと思う。

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