「わびさび」とは、日本独自の美意識を表す言葉で、質素で静かな様子や不完全であることをよしとする精神が含まれる。
「わび」は、「侘び」と書き、動詞「わぶ」の名詞形で、「思うことがかなわず悲しみ、思いわずらうこと」を意味していた。
しかし、室町時代あたりから、失意や窮乏などの自分の思い通りにならない状態を受け入れ、積極的に安住しようとする肯定的な意味・内容をもつようになったのだ。
一方、「さび」は、「寂び」と書き、動詞「さぶ」の名詞形で、「古さや静けさ、枯れたものから趣が感じられること」を意味する。
平安時代後期〜鎌倉時代初期の歌人、藤原俊成(としなり)は、「寂び」を用いた和歌を残すなど、古くから使われていたのである。 小さな畑で、じゃが芋、さつま芋、里芋、茄子、ピーマン、トウモロコシ等を育てている。
雨が続くと、作物以上に雑草の育ちが良い。
気を抜くと、雑草が作物なのかと思えるような状況になる。
だから親父の休日は殆ど草取りで終わるのだ。
ある日、朝早く5時から草取りをした。
里芋の畝の草取りをしていると、風にトウモロコシの葉が「カサ!! カサ! カサ!」と歌う。
それを聞くと陽に焼かれた身体が涼しくなるのである。
そして除草鎌を使って手で雑草、雑草の芽を摘むのに没頭したのである。
その質素に楽しい時間を、親父は楽しんだ。
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