ブログネタ
親父的解釈 に参加中!
mushitori_long_boy 幼馴染は、物心ついた時には傍にいた。
 幼い頃から一緒に遊び兄弟の様でもあった。
 農家と言うと農地の規模により妬み嫉みを親同士が云々した事も有ったりした。

 47年ほど前には一緒に学習塾に通ったN君。
 自転車で通う道すがら色々と話した。
 将来の事
 アイドルの事など


 親父は、農家は継がず、他で就職を決めた。
 N君は、農家を継いだ。

 

 彼は遺伝性糖尿病に罹り、インスリン注射を打っていたらしい。
 最近は座るにも膝を痛がっていたとか。

 そのN君が先月亡くなった。
 彼は早朝から花卉の世話をして、午前10頃から胴長靴を履いて浅い海に入り、マンガと言う器具を使ってアサリやハマグリを取っていたそうだ。

 ある日彼の船が持ち主の姿がなくプカプカ浮いていたそうだ。
 それを見つけた人は官憲に連絡をした。

 12時間ほどしたところ、8キロほど流されたN君の遺体が見つかった。
 N君の異体は水を飲んではいなかったが、顔の右側に鬱血した跡が有ったそうだ。


 そのことから糖尿病で弱った血管が、マンガで海の底の土を掬う作業で力を入れた刹那に破裂したことが死因ではないかと想像した。


 「なんで63歳の高齢となっても、そんな重労働をしていたのだろうか。」
 そのように呟いて、自分の浅はかさに気が付いた。

 親父が再雇用だからと、のんびり仕事が出来るのは、それはサラリーマンだからである。

 農家は再雇用は無い。
 しかも年金は個人年金だから65歳で受給しても2ヶ月15万円ほどである。
 老衰で倒れるまで働き続ける必要があるのだ。


 N君が亡くなった事は、葬式などが全て終わってから、実家の母親から聞いた。
 思わぬ事に言葉を失った。


にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ がんばるオヤジへ
にほんブログ村

ブログランキング・にほんブログ村へ