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 今日から師走に入る。
 どうして12月の和暦を師走としたのであろうか。
 その理由には諸説ある。

 
 先ずは、12月は1年最後の月であることから「年が果てる月」となり、「年果つ(としはつ)」が「しはつ」になり「しはす」→「しわす」と訛っていったという説。


shiwasu_obousan 師走の「師」は僧侶のこと。
 年末の僧侶は、法要や儀式が多く行われるため、回るように忙しくなるという説。


 この2つが主な説ではないだろうか…。


 親父は僧侶が走る理由について、俗説を聞いたことがある。
 僧侶が走るほど忙しいのは、法要や儀式が多く行われるためではない。

 実は、むかし寺では庶民に向けてお金を貸していたそうだ。
 確かに寺にはお布施などで現金が入る。
 その現金を投資する目的で金貸しをしていたのである。

 小金が要るようになった者は和尚さんに借金を申し出るのである。
 和尚さんは借金を申し出た者に利息金と期限を守るように教えが有っただろう。

 ところで、その頃は年果る日つまり大晦日を過ぎると、借金は時効になったらしい。
 つまり借金を滞納しても年が明けたらチャラになってしまうのである。

 だから12月の僧侶は借金滞納者を走って廻り、返済金と利息金を回収に努めたのである。



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