
17時の退社時間になると、「(今年は)お世話になりました。 良いお年を」と同僚と挨拶して職場を後にした。
何気なく「良いお年を」と挨拶していたが、この「良いお年を」と言う言葉にはどのような意味が有るのだろうか。
本来は「良いお年をお迎えください。」と言う言葉になる。
年末から年始にかけての時季を健康で心安らかに過ごし、新年を気持ち良く開始されますようにお祈りいたしますと言う意味が有るのだ。
「良いお年を」は江戸時代に始まったようだ。 江戸時代は、買い物や外食をした際ツケ払いにする習慣があった。 ツケ払いとは、支払いをその場でするのではなくお店の帳簿に記録して(つけて)おいてもらい、お金が入った際にまとめて支払うこと。
そしてこのツケ払いを、新年まで持ち越さずに年内のうちに支払を済まして、新しい年を迎えたいという思いから「良いお年を」と挨拶をしてたそうだ。 庶民にとっては、年末にこの支払いが出来るかが1番の心配ごとであるため、お互い無事に支払いを済ませましょうといった意味合いが込められていたのではないか。
この「良いお年を」は12月中旬から30日までの挨拶である。
大晦日は新年を迎える用意が出来ているから、「良いお年を」とは決して言ってはいけないのである。
コメント