妻は月に2回ほどお茶会に行っている。そのお茶会のメンバーで師範資格を持つSさんがご推薦の和菓子屋が『和菓子所 松華堂(しょうかどう)』である。
半田市御幸町にある『和菓子所 松華堂』に行きたいという妻の願いを聞いて行ってきた。
JR武豊線半田駅傍に有るこの店は繁盛している。
和菓子の美味い店という評判は広いようである。
店に入って生菓子が並ぶガラスケースを眺めると、そこに並ぶ10種類ほどの生菓子は過度な飾りは無い。
豊潤な菓子であった。
やはりお茶を嗜む者が好む菓子であることが判る。
そこに花びら餅があったので、親父はそれを食べたい旨を妻に伝え、後の選別は彼女に任せた。
すると、我が家の家族は5人なのに8個買ったのである。
それを不思議に思ったが、理由は直ぐ判った。自宅に向かう自動車のステアリングを握る親父に妻があるスーパーの駐車場に入る様に言う。
「先に買った生菓子のうちにわらび餅を2個買ったから、味わっていきましょ。」
『和菓子所 松華堂』のわらび餅は、他の店と同様にきな粉がたっぷりである。
それを落とさないように気を付けて、一口くちにすると、頭に響く美味さに唸ってしまった。
わらびの味が仄かな甘みと共に襲ってくるのである。
知らぬ間に貪り食べてしまった。
このわらび餅を食べたら、他の店のわらび餅が食べられなくなる。
あっと言う刹那にわらび餅を食べ干した親父を妻が笑う。

家に帰って3時のおやつの時間に妻が点てた抹茶を頂ながら花びら餅を食べた。
よく煮込まれて甘くなったゴボウ、求肥に挟まれた味噌が練り込まれた赤い餡。
味噌が練り込まれた事で甘みにパンチがある。
今までの63年間に、こんなに美味い花びら餅は食べた事が無い。
これからの37年間は、毎年正月にこの花びら餅を食べよう。
きっと長生きできる!
妻が所望した道明寺【雪月夜】と練薯蕷【咲き分け】を一切れ分けて貰った。道明寺【雪月夜】は甘いのではなく、舌に甘く感じさせる菓子であった。
この『和菓子所 松華堂』の和菓子作りのスタンスが「舌に甘く感じさせる菓子作り」だろう。
さつま芋が練り込まれた練薯蕷【咲き分け】は餡と皮の甘さは同じ、餡と皮の違いは、餡にさつま芋が練り込まれている事である。

意欲的に味わう菓子である。
この甘みが抑えられた和菓子。
煩く甘みが舌に絡んでこないから、抹茶が美味いい。
だからSさんが推薦するし、店も繁盛しているのであろう。
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