
最初はフルマラソンを走っていた親父が急に走ることを止めて、それほど運動をしなかったので体幹が崩れてきたと考えた。
状況が進み定年退職後1年半後のある朝に脳梗塞の様な症状があって、慌てて市民病院に駆け込んだが梗塞は無かった。
担当医は、親父が7年間程アルコール度9%以上のストロング酎ハイを毎晩晩酌していた事で前頭葉に傷が見られる。
他にも傷が有るからその影響で平衡感覚を狂わせているのかも知れないと言った。
以来親父は禁酒した。
年に2・3回盆暮正月以外は盃を持たない。
しかし、状況は平衡感覚の乱れはジワリジワリであるが進んだ。
月に1回心筋梗塞の薬の処方を受けて居るSクリニックの先生が、親父の歩き方、立ち振る舞いの姿を見て、脳神経内科の治療を勧めたのだ。
S医師の紹介状を持って藤田医科大学岡崎医療センター脳神経内科Ⅰ医師の診察を受けた。
I 医師の診断によると、体の左側に多少の麻痺が見られ、重心が後踵に有るそうだ。
これは加齢による脳の萎縮によるものだという事であった。
親兄弟や血のつながった親族に同じような病状を持つ人がいると考えられる遺伝性を持つ症状らしい。
脳のどの部分が委縮しているか確認して対症するとのこと。
妻と結婚してから神経性胃炎に始まり、うつ病、心筋梗塞、腎盂炎、右足複雑骨折、そしてこの脳委縮に罹った。
その度に妻の世話になった。
藤田医科大学岡崎医療センターから帰る自動車で気分の沈む親父に妻が一言。
「色々あるから人生楽しいじゃない。」

にほんブログ村
にほんブログ村
コメント