
妻がフライパンで炒めてくれたのだ。
今まで『砂肝』と言うと、串焼きにして塩コショウをかけて食べるのが常だった。
しっかり焼いても、少し赤身が残っていたが、このサッカムセタナイの砂肝には全く赤身が無い。
そればどうも『コンフィ』のお陰のようだ。
『コンフィ』と言うのは、油に食材を浸してじっくりと煮るフランス料理の製法だそうである。
この製法で作られた料理のことも『コンフィ』と呼ぶ。
現在のように冷凍技術が発展していなかった時代に、肉を長期間保存するために編み出された方法だそうだ。
低温で時間をかけて煮るため肉が、しっとりとジューシーに仕上がるのだ。
だからサッカムセタナイの『砂肝のコンフィ』も、この製法で作られたのである。
小皿に載せられた『砂肝のコンフィ』は、形は砂肝であるが、敢えて「砂肝だよ。」と言われないと判らないものである。
箸で摘まんで口に入れると、正に砂肝であった。
しかもジューシーな砂肝である。
これをアテにワインでも飲みたいが、親父は禁酒中である。
だから、熱々の白飯に載せて、白飯を一かき口に入れると、『砂肝のコンフィ』を一齧りすると言う具合で、茶碗一杯の白飯をたいらげた。
家族5人で分けたら、一人当たり2切になってしまった。
独り占めしたい味である。

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