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スクリーンショット_22-4-2025_82048_mainichi.jp 2005年4月25日兵庫県尼崎市のJR福知山線の快速電車が脱線する事故が起きた。
 乗客106人と運転士1人の計107人が死亡した人為鉄道事故であった


 この運転手は20代であったと思うが、当時親父は彼に同情したものだ。


 この日、
宝塚発同志社前行きの快速(7両)は定刻から15秒遅れた午前9時4分、宝塚を出発したのである。
 伊丹で所定の停止位置から72mを行き過ぎるトラブルがあり、1分20秒遅れで出発。

 この時、運転手は車内通信で同乗する車掌に「自分が伊丹駅で起こした72mのオーバランの不手際を会社に過少に報告して欲しい。」旨を頼んだが、車掌は「それは無理だ。」と答えたのであった。


 この時、運転手の頭の中は、『
日勤教育』をまた受けなくてはならない恐怖が蠢いたようだ。
 自暴自棄になった運転手は、
塚口を通過する、半径304メートルの急カーブに差し掛かった時、時速70キロの制限速度であったのに、約116キロでカーブに進入したのである。
 午前9時18分、脱線・転覆して線路脇のマンションに衝突したのだ。

 
 日勤教育と言うのは、
JR西日本が行っていたミスをした運転士らに対する懲罰的な再教育なのである。

 事故後はこれを実施していたことが問題視された。
 事故調委員会は事故原因について「厳しい運転士管理方法が関与した可能性がある」と指摘したのである。
 事故を起こした快速の運転士も事故前に3回の日勤教育を受けていたそうだ。


 彼は新幹線の運転手になりたくてJR西日本に就職したらしいが、ブラック企業に就職したばっかりに、日勤教育員の怒号に耐え切れず、夢が破れ、命まで失ったのである。

 当時の親父は、若い社員を成長させないブラック企業JR西日本に怒りを感じたものである。


 事故後JR西日本社長らが遺族や被害マンション住民などの詰め寄られる姿がテレビ画面に映し出されていたが、親父は「有難い日勤教育を受けさせてもらえ!」と呟いたものである。



 余談であるが、そのころ携帯電話(ガラケー)が普及しており、潰れた車両から消防署員が被害者を救出する時に、テレビニュースなどで事故発生を知った家族が、家族の安否を確認するためにかけているのであろう、アッチコッチで着信音が響いていたそうである。



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