
母の日に母親からカーネーションを貰うのは逆ではないかと思う人も居るだろうが、87歳の母親は町内でカーネーションを栽培する家に手伝いに行っているので、出荷できずに残ったものを貰って来たものが大量にある為、息子に分けてくれたのである。
カーネーションを見ると、親父はある事をお思い出す。
親父の父親は10年前81歳で鬼籍に入ったが、13年前まで母親とカーネーションを栽培していた。
そして30年前に阪神淡路大震災が起きて、死者・行方不明者が6,437人以上出た。
死者が出れば葬儀が行われ、葬儀には花が要る。
すると父親と母親が栽培していたカーネーションも高価に買われた。
母親の記憶によると、白いカーネーションを中心にどんな不良な物も1本50円以上で売れたそうである。
突然のバブルにカーネーションを栽培する農家は沸いたそうである。
しかし、災害で不慮の死を遂げた人のお陰で我が身が高収入を受ける事に罪悪感を感じた父親は、その売り上げの1割に近い金額を赤十字が呼びかけた義援金に募金したそうである。
その募金をしたことを親父は父親から聞いた覚えがある。
その覚えが有って…
14年前起きた東北大震災が起きた頃は、親父はマラソンを走っていて、あの年は3回のフルマラソン大会に参加した。
完走する度に、健康で完走できる事を感謝して、毎回フルマラソンの距離42.195kmに因んで4,220円の募金を東北大震災被害者義援金を呼びかける赤十字等にした覚えがある。
父親が支払った義援金には遠く及ばなかったが…。

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