福耳だった… : 親父の風は強く吹いている。

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　赤子の顔って成長と共に、顔つきが変わるものである。
　

　生後2ヶ月になった先月に、孫二男を抱っこした時にある事に気付いた。
　耳たぶが大く、耳が左右に開いていたのである。
　親父は思わず「二男ちゃん、福耳やねぇ！」と呟いてしまったのである。

　その様子を見ていた娘が「お父さん何考えているの？」と、親父の考えを見透かすような発言をした。

　親父は、福耳の孫二男を連れて、今月発売される『ドリームジャンボ宝くじ』を買いに行けば、孫二男の福耳にあやかって、高額当選が叶うか知れないと思っていたのである。

　ところが、先週娘宅へ行き、孫二男を抱いたら、頭部が成長した所為か、耳が福耳ではなくなっていたのである。

　親父は、落胆の呟きを飲み込み、自分に宝くじの高額当選に縁遠いことを嘆いたのである。