
明治41年に西尾市須田町の実業家である岩瀬弥助が、本を通した社会貢献を志して創設した私立図書館である。
終戦後は西尾市の所有となり、平成19年には古書ミュージアム博物館となり、2階の閲覧室で司書に頼んだら源氏物語も閲覧できるのである。
写し書きされた物であるが、写し間違えが少なく、歴史的価値の高いものである。
他にも目録に有る古書を閲覧出来るのである。
その岩瀬文庫で『江戸の出版文化と蔦谷重三郎 ~日本(ひのもと)出版物語~』と言う企画展を2階企画展示室で、令和7年5月24日(土)から8月24日(日)まで間に行われている。

入場無料でNHK大河ドラマ「べらぼう」の主人公蔦谷重三郎の出版本が見られるのは嬉しい。
親父の目に着いたのは『箱入娘面屋人魚』と言う戯作者:山東京伝(サントウ キョウデン)の絵と作による物である。
物語は『浦島太郎』物語のその後をパロディーに物語である。
助けた亀に連れられて竜宮城に来た浦島太郎。
美人の乙姫には3日で飽きて、鯉と浮気してしまったのである。
その結果、鯉が孕み、生まれたのが人魚なのである。
その人魚が漁師平次の船に飛び込み…
この戯作は蔦谷重三郎が、嫌がる山東京伝を口説き落して作ったそうである。
巻頭には頭を下げて頼む蔦谷重三郎の姿が印刷されているそうである。
よく考えてみると、蔦谷重三郎という出版屋が活動できたのも、当時から庶民の識字率が高かったからだろう。
武家の子は兎も角も、庶民の子も寺子屋で読み書きソロバンを習っていたから今と変わらぬほど識字率であったであろう。

とこで、NHK大河ドラマ『べらぼう』では、この山東京伝を古川雄大が演じるらしい。
益々楽しくなりそうである。

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