
江戸幕府3代将軍・徳川家光の長女の千代姫(ちよひめ)は、2歳で尾張藩2代藩主になる徳川光友の正室としてお輿入れされたが、その時の花嫁道具の多くは国宝になっており、それらを『初音の調度」として公開されていたのである。
ところで、因みに千代姫は4代将軍・家綱、甲府藩藩主・綱重、5代将軍・綱吉の異母姉であった。


会場の展示物を見て回る導線が長く、杖を突きながらヨロヨロ歩く親父にとってはきつい所業であった。
所々に有るベンチに腰掛けて長い休憩を取りながら回った。
あるLineオープンチャットのメンバーから、「次回から、美術館のような施設では館に備え付けの車椅子を借りて館内を回るのはどうでしょう?奥様に押してもらいながら。それでしたら足元を気にせず回れますし、奥様と会話する余裕もあるのでは?と思いました。」とメッセージを頂いた。

妻は親父のその様な思いが判るのか、車椅子を借りる事を勧めなかったのである。

「ごめんなさい。」とご主人らしい男性が座る車椅子を押す女性に謝られたが、車椅子に座る人も押す人も展示物に気を取られている場合があるから、周りにいる人は気を付けなければいけない。

親父は妻に閲覧を早めるよう言った。
その時点で入場時間から3時間以上経過していたのだ。
帰りの自動車の中で妻が一言。
「もう少しゆっくりしたかった。 もう二度と一緒にこのような美術展はいけないかも…。」
親父は妻のこの言葉に落胆した。
確かに脊髄小脳変性症に罹っていると診断されて以降、親父は直ぐに怒りを見せるようになってしまったから…。
その後妻から「これからは今日のような混雑した週末ではなく、平日の空いた時間を選んでいきましょう。」と提案されて、親父は浮かべたのである。

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コメント
コメント一覧 (2)
そちらのは行ったことがなく…庭園はいきましたか。一度は行ってみたいと考えています。
平日は確かに人が少ないですね。
ゆっくりみれますからおすすめです。
好みにもよりますがヤマザキマザック美術館がおすすめです。車椅子があるかはわかりませんが。
ゆっくりと西洋画にガラスや時間が合えばオルゴールもきけますよ。
市川海老之助
が
しました