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第318回 メールde法話会が届いた。
よっぽどのご縁を頂いている皆様へ。薬師寺の大谷徹奘です。ご縁を賜り心から感謝します。拙文ですが日々の生活にお役立てくだされば幸いです。
無意識にとった行動によって、後から『しまった。やめとけばよかった』と、悔やんでも悔やみきれない思いに苛まれたという体験は、どなたにもおありだと思います。
仏教では人間の欲望(煩悩)を緻密に分類しているのですが、その第一に「貪・むさぼり」、第二には 「瞋・いかり」を配置しています。
心の中には常に「貪」と「瞋」をはじめとする欲望の種火が点っており、欲の対象になるものが眼前に現れると、一気に燃え立ってしまうのです。瞬間湯沸かし器を想像すれば理解しやすいと思います。
しかし、問題は欲望の対象の存在ではなく、それをどう受け止めるかという自身の問題です。常に欲望の種火があり、欲望を満足させる為だけに火を燃やせば、その瞬間は極楽(幸せ)を感じることが出来ますが、時間の経過とともに地獄(不幸)と化すことになります。
自分を不幸にする種火が、常に心の中に点いていることを忘れてはなりません。合掌
嘗ては、地獄に変わるかも知れない極楽を追いかけていた。でも脊髄小脳変性症に罹患している事が判った途端に地獄の奈落に落ちた。
そこで藻掻いていたら、何故か明るく温かくなった。
家族と共に歩む幸せを知った。
脊髄小脳変性症による運動失調で、ヨタヨタ歩く親父の胸には幸せになる種火が燻っている。
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