Lawsonで晩酌用の『suntoryほろよい青いサワー』を籠に入れた。
アテに何をしようかと店内を見まわしていて、茨城県常総市にある(株)菓道製造の『蒲焼さん太郎』を見つけた。
二人の息子が幼い頃町内に『おかし広場』という駄菓子屋があって、その店でこの『蒲焼さん太郎』が売られていた
駄菓子屋という場所は、大人になってから入ると妙に緊張する。
子どもの頃は堂々と店の真ん中に立ち、「今日は何を買おうかな」と天下を取ったような顔をしていたのに、今では「すみません、大人ですが入ってもいいでしょうか」という気分になる。
久しぶりにLawsonで「蒲焼さん太郎」を買った。
十円玉一枚で買えていた時代を知っている身としては、値段の変化に時代の流れを感じるが、それでも財布に優しいことに変わりはない。
今は1枚16円(税別)が5枚入っている1袋80円(税別)である。
袋を開けると、あの独特の甘辛い香りがふわりと漂ってきた。
蒲焼といっても、もちろん鰻ではない。
だが、あの薄い魚のすり身を口に入れた瞬間、人は誰でも一瞬だけ「鰻を食べているかもしれない」という壮大な勘違いをする。
人間の想像力というものは実に逞しい。
親父も一口かじりながら、「これを何枚食べれば本物の鰻一匹分になるのだろう」などと考えた。
しかし、その計算は途中でやめた。夢は夢のままのほうがよい。
息子たちが幼い頃、遠足のおやつの定番だった『蒲焼さん太郎』は、歳を重ねた今でもちゃんと美味しい。
味覚というものは変わるのに、懐かしさだけは変わらないらしい。
たった一枚の駄菓子が、何十年も前の自分を連れてきてくれるのだから、蒲焼さん太郎は案外、タイムマシンなのかもしれない。

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アテに何をしようかと店内を見まわしていて、茨城県常総市にある(株)菓道製造の『蒲焼さん太郎』を見つけた。
二人の息子が幼い頃町内に『おかし広場』という駄菓子屋があって、その店でこの『蒲焼さん太郎』が売られていた駄菓子屋という場所は、大人になってから入ると妙に緊張する。
子どもの頃は堂々と店の真ん中に立ち、「今日は何を買おうかな」と天下を取ったような顔をしていたのに、今では「すみません、大人ですが入ってもいいでしょうか」という気分になる。
久しぶりにLawsonで「蒲焼さん太郎」を買った。
十円玉一枚で買えていた時代を知っている身としては、値段の変化に時代の流れを感じるが、それでも財布に優しいことに変わりはない。
今は1枚16円(税別)が5枚入っている1袋80円(税別)である。
袋を開けると、あの独特の甘辛い香りがふわりと漂ってきた。
蒲焼といっても、もちろん鰻ではない。
だが、あの薄い魚のすり身を口に入れた瞬間、人は誰でも一瞬だけ「鰻を食べているかもしれない」という壮大な勘違いをする。
人間の想像力というものは実に逞しい。
親父も一口かじりながら、「これを何枚食べれば本物の鰻一匹分になるのだろう」などと考えた。
しかし、その計算は途中でやめた。夢は夢のままのほうがよい。
息子たちが幼い頃、遠足のおやつの定番だった『蒲焼さん太郎』は、歳を重ねた今でもちゃんと美味しい。
味覚というものは変わるのに、懐かしさだけは変わらないらしい。
たった一枚の駄菓子が、何十年も前の自分を連れてきてくれるのだから、蒲焼さん太郎は案外、タイムマシンなのかもしれない。
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