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炊きたてのご飯の真ん中に卵を落とし、醤油を少々。箸でくるくるとかき混ぜれば、それだけで十分ごちそうである。
日本人は、こんな簡単な料理を何十年も飽きずに食べてきた。
不思議な民族だと思う。
今朝はさらに贅沢だった。
妻の友達が韓国旅行のお土産にくださった韓国海苔をふわりと載せてみた。
ごま油の香りが立ち上り、卵かけご飯は一瞬にして国際色豊かな一品へと昇格した。
ところが、食べながら妙なことを考えてしまった。
そういえば米も高くなった。卵も高くなった。
昔は「卵かけご飯は安上がり」が常識だったのに、今ではその常識も少し揺らいでいる。
もしかすると、食パンを焼いてマーガリンを塗ったトーストのほうが家計には優しいのではないか、などと計算を始めてしまう。
卵かけご飯を食べながら、トーストのほうが安いかもしれないと考える朝。
なんとも世知辛い時代になったものである。
それでも私は明日もきっと卵を割るだろう。
値段は上がっても、湯気の立つご飯に卵を落とした瞬間の「今日も一日が始まる」という安心感だけは、まだ値上げされていないのだから。
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