スーパーのパン売り場で、「フジパン 生メロンパン クラウンメロン」という、なんとも立派な名前のパンを見つけた。

PXL_20260713_030237735~2 「クラウンメロン」といえば、静岡が誇る高級品。
 贈答用なら1玉一万円近くすることもある。

 もちろん、このパンが一万円するわけではない。
 百数十円で買える庶民の味方である。

 それでも「クラウンメロン」と書いてあるだけで、なんとなく背筋が伸びるから不思議だ。
 さらに気になったのが、「生メロンパン」の"生"である。

 生クリームが入っているのか、生地がしっとりしているのか、それとも生まれたての気分なのか。
 食べ終わっても、結局よく分からなかった。
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 最近は「生○○」という商品が実に多い。
 生食パン、生ドーナツ、生スイーツ……。
 どうやら「生」という字には、人を幸せな気持ちにさせる力があるらしい。

 そして、ふと袋を見ると、消費期限は翌日まで。

 高級メロンの名前を借りても、「生」を名乗っても、鮮度だけは待ってくれない。
 人生も同じかもしれない。「今度でいいか」と思っているうちに、消費期限は少しずつ近づいてくる。
だから今日食べられるパンは今日食べ、今日笑えることは今日笑う。

 「生」の意味は最後まで分からなかったが、「今を生きなさい」というメッセージだけは、あのメロンパンがそっと教えてくれたような気がした。






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