朝、会社へ行く前に空を見上げた。
曇っている。
しかし南の空だけがぽっかり明るい。
「おお、今日は勝った」と思った。
人間というものは、空の一部が青いだけで勝利宣言をしてしまう生き物である。
しかし南の空だけがぽっかり明るい。
「おお、今日は勝った」と思った。
人間というものは、空の一部が青いだけで勝利宣言をしてしまう生き物である。
今日は半日有給を取った。
昼から畑へ出て、土日に命がけで引っこ抜いた背高雑草の残骸を片付け、それから耕運機で畑をガガガガッと耕す。
完璧な作戦である。
昼から畑へ出て、土日に命がけで引っこ抜いた背高雑草の残骸を片付け、それから耕運機で畑をガガガガッと耕す。
完璧な作戦である。
会社で総務へ休暇簿を提出した瞬間、何か嫌な予感がした。
帰宅すると南の明るい空は、まるで「さっきの話はナシね」と言わんばかりに真っ黒である。
そして家へ着く頃には、ドドドドドッ。
そして家へ着く頃には、ドドドドドッ。
大雨。
結局、14時に雨が止み、小一時間レーキを持って雑草の残骸集めをした。
レーキという道具は、集めても集めても草が一本逃げる。「お前は魚か」と言いたくなる。
レーキという道具は、集めても集めても草が一本逃げる。「お前は魚か」と言いたくなる。
残骸を捨て場へ運び終え、いよいよ耕運機か、と土を踏んだ。
ぐにゅ。
終わった。
雨を吸った畑はプリンより柔らかい。耕運機を入れたら土団子製造機になってしまう。
そこで思い出す。
明日から一週間、また雨予報らしい。
明日から一週間、また雨予報らしい。
つまり雑草は、一週間後には「お待たせしました」と胸を張って戻ってくるのである。
こちらが駆逐したつもりでも、雑草は「第一陣」だっただけだ。
こちらが駆逐したつもりでも、雑草は「第一陣」だっただけだ。
雑草との戦いには終戦記念日がない。
だから私は思う。
雑草は敵ではない。
「一週間後にまた会いましょう」と律儀に約束を守る近所の顔なじみなのである。
「一週間後にまた会いましょう」と律儀に約束を守る近所の顔なじみなのである。

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